チームワークとチームビルディングの違いについて
よくよく考えると3連休中日、そんな中ですがご家庭のある女性方に集まって頂き、チームビルディングを交えた組織開発コンサルティングを実施しました。
今回で6回目になりますが、さすがに6回目ともなるとかなりチームとして成果を出す、という面で、かなりレベルアップしています。
昨今の労働事情を鑑みると、労働者側が雇用者・経営者側に歩み寄って、会社を良くするような取り組みを実現するというのが難しい印象を与えてしまいます。
が、チームビルディングを交えた組織開発に取り組むことで、そういった垣根を越えた、本質的に
「誰が、いつまでに、何をすべきか」
「そのために、誰が、どのように、フォローをすべきか」
といった、話しにくい部分まで話し合いができるようになりました。
思い返せばチームビルディングを交えた組織開発コンサルティングという、日本ではまだまだ耳馴染みの無い分野に取り組み始めたのが、およそ2年半ほど前になります。
当時の私は、
「まぁそういうやり方もあるんだな」
「選択肢の一つとして面白いかもしれないな」
ぐらいの感覚でした、正直。
ですが、今は確信を持って、
「チームビルディングを交えない組織開発で成果なんて出せるの?」
と言えます。
若干唐突ですが、チームワークとチームビルディングの違いについて取り上げたいと思います。
(チームワークとチームビルディングの違いが、成果に対する考え方の違いに直結すると思いますので)
まず、チームワークというものの考え方について、上図に示してみました。
簡単に言うと、「ワーク=仕事・タスク」と考えた場合に、チームでワークに取り組むのがチームワークになります。
そのため、取り組みとしては全社的というより、チーム単位・部門単位になります。
チームワークを発揮するというと、比較的小さな規模での仕事について、みんなで力を合わせて効率的にタスクを解消していこう、という形になっていくワケですね。
この場合、「ワーク=仕事」に対して取り組むコトになりますので、ある程度仕事の全体像が見えている、解決の方向性が見えている、手順が決まっている、といったことが前提になります。
なので、何か決まった仕事を効率的に解消していこう、解決していこう、といった場合には、チームワークが重要になってきます。
一方のチームビルディングは、「強み」を持ち寄って、「付加価値」を想像していく取り組みになります。
何か特定の課題を解決するために、というより、全社目標として掲げたビジョンを実現するために、一人一人の力を合わせ、何に取り組んで行くか、ということを重視した取り組みになる点が、チームビルディングの大きなポイントになるわけですね。
そして、何に取り組むべきか?というものが「経営ビジョン」になります。
問題は、「ワーク」として取り組んでいる仕事が「ビジョンの実現」につながるのか?というところだと思います。
多くの方は、自分に与えられた役割として、仕事をこなしていると思います。
が、その仕事が、組織が目指しているビジョンの実現に繋がっているのか?という話になると、そういう仕事もあったり、そうじゃ無い仕事もあったりで、バラバラになっていくところがとても厄介になってくるワケですね。
「ワーク」として、問題を解決し、課題を解消し、という取り組みが、全社的に目指している方向に一致しているか???という点で、整合性を取るのが難しくなってきている、と言っても良いかと思います。
で、チームビルディングの場合は、「お互いの強み」を持ち寄って、「経営ビジョン」に向かい、協力しながら付加価値を創造していく取り組みになりますので、取り組みそのものが「ビジョンに向けた一貫性のある取り組み」になる点が大きな違いです。
そうすると、チームビルディングは何か目の前にある特定の課題を解決する取り組みでは無い、ということになります。
「そんなので良いの?」
「いや、今困ってることを何とかしたいんだけど・・・」
と、思われるかもしれません。
が、そういった問題に対する見方・考え方が、「ルービックキューブ状の課題」に繋がってくるわけです。
チームビルディングで成果が出せる、と言い切っているのは
「近視眼的な取り組みではなく、中長期の目線で、組織内のみんなが力を持ち寄り、付加価値を創造することで、経営ビジョンを実現する戦略的取り組み」
だからです。
そして、一番のポイントは、
「コンサルタントではなく、メンバー・組織が成長しながら、課題解決力を高めて行く」
と言うところだと思います。
つまり、コンサルタントに実務能力が無くても良いわけです!!
(なんだかめっちゃ言い訳っぽくなりました!!)
当社が所在する愛知県は、経営コンサルタントについて厳しい目を向けられる方が、比較的多い地域になります(だそうです、県外の方曰く)。
技術者、職人が多いので、
「自分たちの世界に口出ししないでくれ」
「外からモノを言わないでくれ、押しつけないでくれ」
という考えが強いのかな?なんて感じています。
そんな環境だからこそ、チームビルディングを交えた組織開発コンサルティング、というのが馴染みやすいのかもしれませんね。