リモート環境が進む中で考えた経営コンサルタントの存在価値
ここ最近ブログをさぼってました(;^_^A
何か書こうと思っても
「不謹慎にならないかな?」
「嫌な思いをする人はいないかな?」
と考えてしまい、なかなか踏み出せなかったのが理由です。
人と会って話をする機会が減ると、自分の中で思想を巡らせてしまい、
どんどんと深みにはまっていくような気がします。
自分の思考回路で物事を解決しようとして、
結果的に視野が狭まり、
部分最適な打ち手を選択してしまう、
まさしくシステム思考的なアプローチです、、、反省((+_+))
自粛期間中、経済が停滞したかのような毎日でしたが、
当社は相変わらず、忙しくさせて頂いておりました。
ここ最近の変化として、多くの方が実感していることと思いますが、
ZOOM等インターネット会議システムを活用する機会がかなり増えました。
むしろ、激増しました。
行政側も
「セキュリティ面の問題が、、、」
「機器類が整っていない」
「そのための予算が無い」
と当初は言っていましたが、今では当たり前のようにインターネット会議システムで打ち合わせや協議を進めています。
自粛期間中に色々と考えることがあり、
政治・経済の動きなどから、組織論やリーダーシップについても学ぶことが多くありましたが、
その辺りは改めてブログで取り上げたいと思います(旬が過ぎたかも)
さて、インターネット会議での打ち合わせが急増している昨今ですが、
昨日、四国での会議に参加したあと休みなく関東の会議、その後に中部地区の会議に参加しました。
一昔前では考えられないことですね。
移動時間というコストや会議会場というコストが無くなる分、
気軽に、手軽に、こういった場を開催できるようになった点は、社会全体で見ても大きな生産性向上につながると感じています。
一方で、そういった場に参加する中で、
「窓口相談業務など、一定の場所に専門家を配置して、お客様に足を運んで頂く形のビジネスモデルは、今後大幅に縮小するだろう」
とも感じました。
行政が同じような施策に多額のコストを支出している状況を考慮すると、統廃合が進むだろうということです。
地代・家賃も不要となりますので、必然的に税金が配分される比率も下がる、あるいはコストカットとなりますので、こういったマーケットは急速に縮小する者と思われます。
同様に、
「研修やセミナーについても、インターネット配信型が増加することで、大きく単価が下落する」
とも予想しています。
併せて、インターネットでのリアルタイム参加型研修や録画されたものをストリーミング配信するタイプの研修が増え、固定費が少額ということもあり、研修受講単価が急速下落するものと予想しています。
低コストで実施でき、気軽に利用できる、そんなサービスが増えていくことになりますので、顧客側も「気軽に」「手軽に」「低コスト」でコンサルタントを活用しようという雰囲気になっていくものと思われます。
そうすると、対面型でサービスを提供する価値が失われていくのか?
それについては、私は二極化するものと捉えています。
「リモートでは提供できない、現場でしか提供できないような高付加価値なコンサルティングを提供できるものは、単価・付加価値が向上していく」
「 インターネット対面相談などで満足できるレベルのコンサルティングしか提供できないものは、単価・付加価値が下落していく」
経営コンサルティングを手掛ける中で、私が大事にしているものとして、
・現場の空気や肌で感じる変化
・人と人の関わりを通じて生まれる違和感
・あるべきもの、あってはならないもの
など、かなり直感的なものを重視しています。
もちろん、個別に面談する中で感じる事、察することなどもあります。
これらは、現場で多くの情報を五感で感じ取りながら提供する他ありません。
チームビルディングを交えた組織開発コンサルティングはその最たるもので、
現場でなければ提供できない、高付加価値なものとしてますます注目されていくのでは?なんて、勝手に思っています。
我々経営コンサルティングを業とする者にとっても正念場、
次代に合わせて変化していかなければならない環境になりました。
知恵を絞って生きていく、そんなことは当たり前ですが、
付加価値の高め方は、結局、人と接する時間の中で生まれる価値をどうやって高めるか?に尽きるんじゃないか、なんて思います。