南紀出張で考える、AIとこれからのコンサルティング

和歌山県の南紀方面に来ています。
写真は田辺港付近の海の様子。風も弱く、波も穏やかで、時間がゆっくり流れているような景色でした。
今回は和歌山県農林大学校での講義のための出張です。山の話をしに来ているのに、宿から見えるのは一面の海。こういう環境のギャップも、出張の楽しみの一つです。
さて、最近の私の個人的なブームは、AIを活用したダイエットトレーニングです。
GoogleのGeminiを使って、朝ごはんや昼ごはんの写真を送り、その日の活動内容を報告すると、かなり丁寧にアドバイスをしてくれます。摂取カロリーや栄養バランスだけでなく、運動内容まで具体的に提案してくれるので、まるで専属トレーナーがいるような感覚です。
出張3日目ですが、毎日しっかり筋トレを実施しています。正直、体中バキバキです。ただ、出張中はどうしても運動不足になりがちなので、あえて追い込むことでリズムを崩さないようにしています。
AIの進化は本当に目覚ましいものがあります。
本気で考えると、一般的なコンサルティング業務の多くは、かなりの部分がAIで代替できる時代に入ったと感じています。私自身も相当ヘビーに活用している方だと思いますが、過去と比較すると業務負荷は確実に減りました。資料の整理や論点の洗い出し、情報収集などは、圧倒的に効率化されています。
ただし、林業分野については少し事情が違うと感じています。
この分野は、業界全体で体系化された集合知が十分に整理されているとは言い難く、地域特性や現場の実情に大きく依存します。そのため、汎用的なAIの活用はまだ難しい部分がある、というのが正直な印象です。
さらに、当社のようなシンクタンク業務、つまり政策立案に関わる調査・分析・提言業務となると、AIの活用は一層慎重になる必要があります。データ整理や仮説構築の補助としては非常に有効ですが、最終的な判断や価値観の整理、地域の将来像を描く部分は、人が責任を持って考えるべき領域です。
結局のところ、「AIに任せるべきこと」と「人がやるべきこと」を明確に分けることが重要なのだと思います。すべてをAIに任せるのでもなく、かといって使わないのでもない。そのバランスをどう取るかが、これからの専門家の力量なのかもしれません。
静かな海を眺めながら、そんなことを考えた南紀での朝でした。



