社長の役割と組織のリスク
先週は東京で全国森林組合連合会様内にて打ち合わせ、その後、経営コンサルティングの師匠の元で組織開発に関する様々な指導を頂き、トンボ返り(通り過ぎて?)で兵庫県宍粟市山中にて、現場での打ち合わせです。
林業大学校の学生さん達が一所懸命に伐倒作業している姿を見ると、私もその中に混じって一緒に汗を流したくなります。
(一応、40歳まで入学可能らしいですので、人生最後の選択としてはギリギリのタイミングですね(^_^;))
ここ最近、吉本興業社の所属芸人と社長の会見がメディアを賑わせています。
岡本社長の会見一部をリアルタイムで見ておりましたが、私の目から見ても「うーん、、、歯切れが悪いなぁ」と感じる会見でした。
恐らく岡本社長は敏腕なマネージャーで、組織内での評価も高かった方なのだと思います。
ただ、残念ながら、今回のケースにおいて「社長としての役割を果たせなかったのかな?」と感じました。
今回のケースを通じて、社長という職務は役割でありながら、組織内においてはビジョン・ベクトルといった組織づくりの根幹を担う存在であり、対外的には組織統治・コンプライアンス・リスク回避といった評価に大きく関わる部分に強い影響力があると改めて感じました。
そうすると、社長という役割を担うのに「過去に大きな成果を挙げることができた者」を選ぶのは、判断基準として拙速ではないか?と言えるわけです。
何か1つの大きな成果を挙げられる者、ではなく、内部的には組織力を高めることができる者、外部的にはリスクの拡大を予防し、対外的な評価を下げず、高めることができる者を選ぶと良いですよ、となるのかな?なんて思いました。
「社長=リーダーについて、誰を選ぶと良いでしょうか?」
「どういう基準で選ぶと良いでしょうか?」
「やっぱり一番成果をあげてきた者を選ばないと、組織内で不満が出ますよね、、、?」
といったご相談を色々なところから頂いておりますし、社長の交代や事業承継に直面する企業様については、いよいよ本気で次のトップ選びに悩まなければならなくなってきた!という状況にあるかと思いますので、今回のゴタゴタを他山の石として頂ければと思います。