経営診断と組織開発
今週一週間、千葉県にある森林組合の経営診断で千葉県に出張しました。
改めて被災状況を目の当たりにし、言葉にできない想いを感じています。
林業関係者の方々に話を伺っていても、
「今後の見通しが立たない」
「所有者方が林業に対する意欲を失ってしまい、被害木撤去・皆伐したとしても、新たに何かを植えるというところまで話を運ぶことができない」
など、地域の林業が危機的な状況にあることを強く感じさせられます。
当社はそういった中で、有限会社藤原造林 藤原社長と、外部アドバイザーとして、地域の林業を支援していくことになりました。
当社は林業事業体の組織開発を専門としていますので、組織面を中心に携わらせて頂くことになるのですが、組織開発、と呼ばれる分野はまだまだ未成熟で、具体的にこうする、という決まったものが無い分野になります。
そのため、組織開発を手がける会社ごとに、コンサルティングの進め方が全く異なったりします。
今回の出張では、「経営診断」を目的として訪問致しました。
当社が考える経営診断では、
・組織の現状把握
・課題の明確化
・今後の方向性の確認
を目的としています。
具体的には、
・全職員への個別面談
・ビジネスモデルの確認と分析
・地域資源の確認と分析
に取り組みます。
これだけでもかなりの時間と手間がかかりますが、経営診断だけで組織を良くすることはできません。
その理由として、
・議論・対話と問題の共有
・ビジョンの共有とアクションプランの作成
を、組織にいる職員たちが、自分たちで描けるようにならないといけないからです。
そういった意味で、今回の経営診断はコンサルティングの第一歩になっていくワケです。
でも、具体的な成果、となるとこれから伴走型で支援していかなきゃいけなくなっていきますね。
改めて、
私はコンサルタントとして専門家のように扱われますが、
所詮自分だけでは何もできない、
地域の林業を良くするために、自分の力は無力である、
自分の力でろくに森づくりもできない、
だけど、そこで働く人達のために、力になれることがある、
そんなことを強く感じました。