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コラム

よくある近隣トラブル

前回は境界標についてご説明しました。
今回は、曖昧な境界によって起きてしまう境界トラブルの解決方法について記載したいと思います。

家屋の一部やブロック塀、木の枝などが境界線を越えて隣地へ侵入していることを、「越境(えっきょう)」と言います。お隣のブロック塀や木の枝が自分の土地に入り込んでいる、などといった隣地同士の越境トラブルは決して少なくありません。トラブルを解決したいと思っても、相手が隣人であることから問題を抱えながらも、なかなか言い出せない方もいると思います。しかし、誰にでも起こる可能性があるため対処法を知っておくことが大切です。

まずお隣の木の枝が越境してきている場合、お隣の方に伐採を求めることができます。木の生えている場所が相手の敷地内だとしても、枝が境界からはみ出ていると越境とみなされます。自分の敷地に木の枝が入ってきているからといって、勝手に伐採してしまうと不法行為となってしまう場合があるので必ず所有者に伐採を依頼するようにしましょう。はみだしているのが根である場合は所有者に許可を取らずに除去することが認められていますが、後々お隣の方とのトラブルに発展する可能性がありますので所有者に了承を得てから除去する方が良いとされています。

その他に、境界標が移動していたり、古くからある土地で境界標があいまいである時は、土地家屋調査士へ依頼し境界線を測定し直してもらう方法があります。
土地家屋調査士は、曖昧な境界を明らかにする他に、その後の登記や境界確認書の作成を行ってくれます。隣地の方はその場所に住み続けるにあたって長く付き合っていく必要があるため、トラブルがあった際は専門家を交えて解決に向けて話し合うのも重要な方法の一つです。

また自分の土地が隣接している道路や水路との境界が分からない、公園等の樹木の木の枝が道路に越境していて見通しが悪い、などといった場合は、それらを管理している市役所等へ問い合わせることで対応してもらえる可能性があります。お困りごとがある際は一度相談してみると良いでしょう。

一口に境界トラブルと言っても様々なパターンがあり、対応を間違えてしまうと大きなトラブルに発展してしまう恐れがあります。お悩みの際は当社のような専門家や行政機関へお気軽にお問い合わせください。

森 友梨奈

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