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地盤について Part1

住宅などを建築する際の工程の一つに地盤調査があります。地盤調査とは、建物の建築工事を行う前にその土地の地盤に問題がないか確認する調査のことを言います。どれだけ耐久性の高い家を建てたとしても、地盤が弱い土地に建物を建ててしまうとその重さや地震などによって建物が傾いたり、地盤沈下が起きる原因になってしまいます。そういったトラブルを防ぐため、住宅を建てる前には地盤調査を行いその土地の地盤を確認することがとても重要になります。

地盤調査の方法は、大きく分けて下記の3種類があります。

①スウェーデン式サウンディング試験:費用5~10万円程
住宅の地盤調査方法で最も採用されているのがスウェーデン式サウンディング試験です。SS試験やSWS試験などと呼ばれることもあります。試験の方法は、地面に鉄の棒を機械で回しながら差し込み、棒の沈み方によって地盤の硬軟を判定します。この方法での調査は半日~1日程度で完了し、費用も安価なため採用されることが多い試験方法です。

②ボーリング試験:費用20~30万円程
ボーリング試験はマンションや規模の大きい建物を建築する際に行われることの多い調査方法です。機械を用いて穴を掘り、そこへ円筒形状の鋼管を打ち込んでいき、地盤の強度の測定や地質の調査を行います。比較的大掛かりな調査となるため、調査には1日~数日程度を要します。地耐力と土質を同時に調査することができるメリットがありますが、調査には広いスペースを必要とするため建物がある際は調査できなかったり、費用が高いといったデメリットもあります。

③平板載荷試験:費用8~15万円程
実際の地盤に平板を置いて、そこに建物の重量に見合った垂直荷重を与え、荷重の大きさと平板の沈下量との関係から地耐力を判定します。調査時に騒音などが出にくく、比較的短時間で調査できる点がメリットとされています。しかし平板付近の地耐力しか調べられず、調査できる深さも浅い為、深い地盤に軟弱層があった場合は発見できない恐れもあります。

地盤調査の結果に問題がある場合は、地盤改良工事を行う必要があり、追加の費用がかかってしまったり工期が延びてしまう可能性があります。住宅の建築の際には地盤改良工事が必要になる可能性も頭に入れておくといいかもしれません。

次回は愛知県の地盤について詳しくご説明したいと思います。

森 友梨奈

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