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コラム

消防車の水はどこからきてる?

外出時に消火栓や消防水利と書かれた標識を見かけたことはありませんか?
これは火災時に消防車が消火栓や防火水槽の位置がすぐに分かるよう、原則として消防水利の直近、概ね5メートル以内に設置されています。

火災が起きてしまった時、近くに消防水利がない!なんてことにならないように、開発行為を行う際は下記のように決められた距離に消防水利がある必要があります。

既設の消防水利から半径100メートルもしくは半径120メートルの円で確認したときに、開発区域がすべて包含されていなければなりません。開発区域の一部でも包含されていない場合は、その部分が包含される位置に新しく消防水利を新設しなければ開発行為を行うことができません。

この際に必要とされる消防水利は、主に消火栓や防火水槽です。
消火栓、防火水槽はそれぞれどのような違いがあるのでしょうか。

消火栓は水道管から消火時の水を供給する設備で、道路などに埋められている水道管に取り付けられており、消化の際には水道水が使われます。防火水槽は消防用水を貯めておくための貯水設備で、主に公園や空地などの地中に埋められているものが多いです。予め貯められている水を吸い上げて消化に使用するため、災害によって水道管が影響を受けた場合でも問題なく使用できるといったメリットもあります。消防水利を新しく新設する際は、周辺の消防水利が消火栓のみに偏らないよう、防火水槽の新設を求められる場合もあります。

また消防水利の能力にもさまざまな制限があります。
・消防水利は常時貯水量40㎥以上、または取水可能水量が毎分1㎥以上かつ、40分以上連続給水能力を有すること
・消火栓は呼称65mmのもので、直径150mm以上の管に取り付けられていること
このような能力にも細かく制限をかけることで、万が一の火災の際に十分な消火活動を行うことができます。

開発行為を行う際、既設の消防水利で条件を満たしているのか、新設が必要なのかで工事の予算が大きく変わってきます。後から消防水利の新設が必要だった、とならないよう、事前に詳しく調べておくことが重要となっています。

当社では物件の事前調査の段階で消防水利の確認を行っております。消火栓、防火水槽の新設を含めた開発許可取得の実績もありますので、開発許可についてお困りの際はぜひご相談ください。

森 友梨奈

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