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コラム

降った雨はどこへ

10月も終わりが近づき冬に向けた準備が本格化するかと思いきや、先日大気が不安定なことによる「ひょう」や「大雨」による被害が各地で発生しているとニュースで流れていました。
今年の7月には九州や東北などで記録的な大雨を更新し、政府はこれを「激甚災害」に指定するなど、年々自然災害、特に台風や大雨の影響が大きくなっているように感じます。

以前雨水排水については「特定都市河川」を中心にご説明しましたが、今回は降った雨がどのようにして、どこに流れていくのかに着目し、大雨によってなぜ被害が生じているのかを考えていきます。

☆特定都市河川についての記事もぜひ見てください☆

先ず地上に降った雨は、道路や側溝、水路を通じて下流へと流れていきます。そして河川から海に流れ出たり、池などに溜まったり、地下に染み込んだりと分散します。
これらの水が太陽によって温められると水蒸気として空へ移動し、その水蒸気が集まることで雲となり、再び雨として地上に降り注ぎます。

この雨水が流れる経路である側溝や水路は都市計画でその排水能力が適切に配置されるように計算されています。しかしながら、都市計画に基づく街づくりがされる以前から設置されている古い物や壊れてしまっている物、またゴミなどの堆積物があると本来の排水能力が発揮出来なくなってしまうのです。
そんな排水施設が増えてしまうと、本来下流へと流れていく雨水が流れずに、洪水へと繋がってしまうわけですね。

普段何気なく通っている道の側溝や水路を見てみると、ゴミなどの堆積物がある排水施設は沢山あります。そんなときは所轄の市役所へ相談し解消をお願いすることで、微力かもしれませんが少しでも洪水などの災害発生リスクを低減することが出来ます。

次回は排水施設の種類や役割について細かくご説明しますので、楽しみにお待ちください。

森 友梨奈

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