フォレスターズLLCにかける思い
この度、森林総合監理士(いわゆる、日本版フォレスター)達と、
新しく「フォレスターズ合同会社(通称:フォレスターズLLC)」を設立致しました。
フォレスターズLLC設立に向けて、
実は去年からずっと裏で協議を重ねていたりします。
当社は森林組合を中心とした経営コンサルティング会社になります。
それなりに全国からご評価頂いて、
ありがたいことに、毎年多くの地域からご依頼を頂いております。
しかし、
地域ごと、事業体ごとに抱える悩みはますます複雑化し、
知識・技術面など幅広い要素も年々高度化するなど、
私一人では対応できなくなっていると痛感しています。
ここ数年一緒に仕事をしてきたフォレスターの小森さんも
同様の悩みを抱えていたとのことで、
それなら一緒に何かできないか?という所からスタートしました。
現状をもっと広い観点から俯瞰すると、
国家戦略としてグリーン成長戦略が提示され、
国民レベルでも「脱カーボンに向けた取り組み」が求められるようになります。
また、局所豪雨による林地崩落など、
気象災害への対策が喫緊の課題となっており、
森林・林業に向けられる期待の目は
ますます高まっていると感じています。
一方で、担い手となる人材はどうか?
現場で森林整備に取り組む技能者たちは相変わらず不足しており、
高性能林業機械の導入は進むものの、稼働率は依然低いまま。
生産性向上にも限界がある中で、
現場技能者たちの待遇改善も思うように進められない。
地域森林管理を描く、
森林総合監理士や森林施業プランナーの待遇改善は進まない。
期待は高まっているものの、
担い手となる方々が夢や希望をもって活躍できる環境には
まだまだ程遠い現実があります。
そういった現状を嘆いていても仕方ありませんので、
まずは中核人材である「フォレスター」達が活躍し、
社会的地位を向上しながら、
林業を「公益的機能の増進」と「経済」が両立するような
産業にしていきたい、
そんな思いをフォレスターズLLCに込めています。
木を伐って出して売る、
それだけでは限界があります。
環境への意識が高まっていることを活かし、
より適切なゾーニング区分と木材生産機能・公益的機能の増進
GHGプロトコルへの対応
森林空間サービスや地域内循環への取り組み
等々、
事業体単独では取り組めないような、
壮大な取り組みにもチャレンジして行ければと構想しています。
もし、当ブログを見て頂いた
行政職員様
地域で活躍するフォレスター様
全国各地で精力的に頑張っておられる林業関係者様
ご興味をお持ち頂いたなら、
遠慮なくお問い合わせください。
一緒に林業を通じて、
日本のより良い未来を想像する、
そんな一助となる取り組みをしていきませんか。