安心・安全という基盤のありがたさを改めて実感する
ここ最近、台風19号通過後の被災状況に関するニュースを見ています。
私は会社員時代、都市計画・土木計画に関する仕事をしていたので、まちづくりと都市防災について、それなりに勉強しました。
昨年・一昨年の災害はどちらかといえば、地震や土砂災害など、郊外型の被災だったと思います。
今年に関しては都市部での風害・局所豪雨・河川氾濫など、都市型の災害が多く目立っている印象です。
国家の予算は単年度ですが、防災で使われた費用は数十年に渡って効果を発揮するわけですので、積極的に防災関連費に予算を充ててほしいなぁ、、、なんて思います。
(林業も当然、防災関連の枠に含まれるので、森林整備予算にも配分してほしいと思います)
さて、今回防災関連のありがたみを改めて感じたわけですが、またいつもの癖で組織に置き換えると、、、なんて考えていました。
国家の場合、土木工事・治水関連工事などは、ハード面において「安定して事業活動を継続することのできる基盤整備」に該当すると思います。
また、社会保障や防災活動などは、ソフト面において「安心して事業活動に取り組むことができる基盤整備」に該当すると思います。
ハードとソフトの両面が整っている国家ならば、国民が事業活動に集中することができ、結果としてGDPが増加していく、といったところでしょうか?
これを組織に置き換えると、
事業計画・評価制度・就業規則を含めたルール = ハード面における安心
心理的安全性が確保された空間 = ソフト面における安心
(なんかそれっぽい参考: https://bizhint.jp/keyword/101187 )
になるのかな?と思います。
国家の場合、災害多発地域や犯罪率が高く、安心して事業を継続できない地域で、産業振興・地域振興を図るのが難しいのと同様、組織においてもハード面・ソフト面の両面が整っていないと、発展を図るのが難しいということですね。
ここで改めて振り返ることになりますが、防災関連工事や社会保障などは、民間支出で実施・継続できるかと言われると、難しいと思います。
やはり、こういった分野は国家予算で、計画的に、継続的に、実施していくべき分野になるわけですね。
このことは、企業でも同じだと思います。
ハード面の整備、ソフト面の整備を進めたい(進めなければならない)となった場合、社員からの提案を募るのではなく、会社側が予算(時間)を組んで、全体を俯瞰しながら実行しなければなりません。
事業計画等のハード面は比較的、会社側主導で取り組むことが多いと思いますが、ソフト面はどうですかね?
「心理的安全性の確保は上司の役割」
「部門単位で実施するものであって、会社は関与しない」
そういう会社がほとんどだと思います。
でも、冷静に考えると、その上司や部門の心理的安全性は、どこが担保してくれるのでしょう???
不安を抱えたまま、想い想いに活動しないようにするには、会社側で心理的安全性を担保するような、必要最小限のグランドルールをつくることがとても重要になってきます。
グランドルールが無いと、
「これって会社の方針に反してないかな?」
「あとで上から怒られるんじゃないかな?」
となってしまいますからね。
と、いうことで、前回のブログに続いているような感じがあまりしませんでしたが、
問題解決の取り組み方として、ルービックキューブと同じように、他の面も揃うように、少しずつ、少しずつ、面全体を揃えていく、というやり方をしないと、表面的な問題を解決するに留まってしまい、組織が抱える本質的な問題が解決できないという結果になるわけですね。
実際にどうやって取り組んでいくとよいのか、については次回のブログで書きたいと思います。
と、前回書いた部分の続きでした。
このテーマは奥が深いのでまだまだ続きます^^;