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COLUMN

コラム

綺麗で防災に強い街並みを目指して

最近こんな看板を見たことはありませんか?

【電線地中化の工事をしています】

地震や台風、積雪による電柱破損を始め、歩行者などの通行支障、景観の損壊等を解決するために国土交通省は現在、無電柱化を推進しています。(以下は国土交通省による地中化の例図です。)

出典:国土交通省HP「無電柱化の推進」より

地中内に管路やボックスを設置し配線することで送電し、地上にはトランスや管理蓋のみが露出するようになっています。
そのため電柱の倒壊や電線の断線による直接的な人的事故を無くすことが出来る訳です。

2つの丸い管理孔の下に電線が埋設されている実際の歩道です

都市部を中心に進む電線の地中化ですがもちろんデメリットもあります。

電線を地中化するには当然、地面を掘る必要があります。そのため、電柱による新設工事と比較して3~10倍もの費用が発生してしまうのです。

そしてメンテナンス面においても電柱と比べるとコスト・手間が増す傾向にあります。
地中埋設の場合、場所によって電線のメンテナンスの度に掘削が必要であるため、高架電線よりもトラブル復旧に時間がかかってしまいます。

メリットもデメリットもある電線地中化ではありますが、災害防止の観点からもこれから長い期間をかけて推し進められていくことになります。

そして行政が主体となって行われる地中化事業は下記のような流れで行われます。

出典:国土交通省中部地方整備局HP「電線共同溝事業の流れ」より

また既に存在する電柱を地中化するだけではなく、宅地開発などにおいて新しく街を造りインフラを整備する際にも、電線の地中化を推進しています。

自治体によっては開発道路に電柱を立てることが出来ず、宅地内に設置するように指導される場合もありますが、大規模な宅地開発であれば事前に電線地中化を計画し、きれいな街並みを造ることが出来ます。

当社では実際に住む人が住みやすい環境を意識した、宅地開発設計を行っておりますので、電線の地中化前提の開発許可などもお気軽にご相談ください。

庄司 涼佑

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